「スペアキーを作りたいけど、いくらくらいかかるんだろう?」これは、多くの方が抱く疑問でしょう。スペアキー作成の値段は、鍵の種類によって大きく変動するため、一概に「いくら」と言うのは難しいのが現状です。ここでは、代表的な鍵の種類別に、おおよその料金相場を見ていきましょう。まず、最も一般的なのが、住宅の玄関や勝手口、あるいは物置などに使われるギザギザした形状の鍵(ピンタンブラーキーやディスクシリンダーキーなど)です。このタイプの鍵は、構造が比較的シンプルで、複製も容易なため、スペアキー作成の値段も比較的安価です。ホームセンターや街の鍵屋さんで作成する場合、1本あたり数百円から千数百円程度が相場となるでしょう。作業時間も短く、数分から十分程度でその場で手軽に作ってもらえることが多いです。次に、近年防犯性の高さから普及しているディンプルキー(鍵の表面に多数の小さなくぼみがあるタイプ)のスペアキー作成は、値段が高くなる傾向にあります。ディンプルキーは、その複雑な構造から複製に専用の高精度な機械と高度な技術が必要となるためです。料金の目安としては、1本あたり数千円から一万円を超えることも珍しくありません。作業時間も、鍵の種類や店舗の設備、混雑状況によっては、即日対応が難しい場合や、数時間から数日かかることもあります。特に、メーカーへの純正キー取り寄せが必要な場合や、セキュリティカードの提示が必須となる登録制の鍵の場合は、さらに日数を要し、値段も高くなる傾向があります。自動車の鍵のスペアキー作成も、種類によって値段が大きく異なります。従来のギザギザした鍵(ウェーブキーなども含む)で、イモビライザー(盗難防止装置)が搭載されていないものであれば、住宅の鍵と同様に比較的安価に作成できる場合があります。しかし、イモビライザーが搭載されている鍵の場合は、単に鍵の形状を複製するだけでなく、キー内部のICチップに車両情報を登録する作業が必要となるため、値段は格段に上がります。ディーラーや専門の鍵業者に依頼することになり、数万円以上かかるケースも少なくありません。スマートキーのスペアキー作成も同様に高額になる傾向があります。