家族が増えたり、万が一の紛失に備えたりと、様々な理由で必要になる合鍵(スペアキー)。いざ作ろうと思った時、「どれくらいの時間がかかるんだろう?」と気になる方は多いのではないでしょうか。合鍵作成にかかる時間は、コピーしたい鍵の種類や、依頼するお店によって大きく異なります。まず、最も身近で、比較的短時間で作成できるのが、昔ながらのギザギザした形状を持つ「ピンシリンダーキー」や、古いタイプの「ディスクシリンダーキー」です。これらの鍵は構造が比較的単純なため、多くの合鍵専門店やホームセンターに設置されている専用のキーマシンで複製することが可能です。お店が混雑していなければ、技術者が作業に取り掛かってから数分から十数分程度で完了することが多く、その日のうちに受け取ることができます。次に、近年防犯性の高さから普及している、表面に小さなくぼみ(ディンプル)がたくさん付いている「ディンプルキー」です。これは構造が非常に複雑で、精密な加工が求められるため、作成には時間がかかります。専用の高性能なキーマシンと熟練した技術が必要となり、最低でも30分から1時間以上、場合によっては数時間かかることもあります。また、お店によっては対応できる設備や技術者がいなかったり、より高い精度を求めてメーカーから純正のキーブランク(加工前の鍵)を取り寄せてから作成したりするため、即日ではなく後日受け取りとなるケースも少なくありません。さらに時間がかかるのが、「メーカー登録制の鍵」や、海外製の特殊な鍵などです。これらの鍵は、不正な複製を防ぐために、メーカーが厳重に管理しており、街の合鍵店では基本的にコピーできません。メーカーや正規代理店に、所有者情報やキーナンバーを提示して、純正の合鍵を発注する必要があります。メーカーでの受注生産となるため、手元に届くまでには通常2週間から4週間程度の期間を見ておく必要があります。このように、合鍵作成にかかる時間は鍵の種類によって数分から数週間までと、非常に幅があります。合鍵が必要になったら、まずはご自身の鍵の種類を確認し、お店に問い合わせておおよその所要時間を確認することをお勧めします。