引き戸補助錠設置で変わった安心感


高橋さん一家が暮らす郊外の一軒家は、玄関がガラス面の広いアルミ製の引き戸でした。日当たりが良く開放的なのは気に入っていましたが、妻の陽子さんは「この大きなガラス、外から丸見えだし、鍵も一つだけだと何だか心細い」と、防犯面の不安を口にすることが増えていました。特に、子供たちが学校から帰宅する時間帯に自分が留守にすることがあるため、気がかりだったのです。夫の明さんもその気持ちは理解しており、何か対策を講じなければと考えていました。しかし、玄関ドア全体を交換するような大掛かりなリフォームは避けたいと思っていました。そこで、インターネットで手軽にできる防犯対策を探したところ、「玄関引き戸 鍵 後付け 簡易」というキーワードで、DIY可能な補助錠の存在を知りました。早速、明さんは近所のホームセンターで、取り付けが比較的簡単で、デザインもシンプルな面付タイプの補助錠を購入しました。休日の午後、説明書を片手に取り付け作業を開始。アルミ製の框への穴あけに少し手こずりましたが、慎重に作業を進め、約1時間半ほどで無事に取り付けを完了させることができました。新しい補助錠は、既存の鍵の下部に取り付けられ、上下二箇所で施錠する「ワンドアツーロック」の状態になりました。物理的な防犯性が向上しただけでなく、外から見ても鍵が二つあることが分かるため、侵入を抑止する心理的な効果も期待できます。陽子さんは、実際に補助錠が取り付けられた玄関を見て、「鍵が増えただけで、こんなに安心感が違うのね。これなら子供たちの留守番も少し安心できるわ」と、ほっとした表情を見せました。簡易的な後付け鍵ではありましたが、高橋さん一家にとっては、日々の暮らしの不安を軽減する大きな一歩となりました。費用を抑えつつ、具体的な対策を講じたことで得られた安心感は、何物にも代えがたいものだったのです。