鍵が回らず、いろいろ試してもどうしても家に入れない…そんな絶望的な状況に陥った時、どうすれば良いのでしょうか。特に、深夜や悪天候の中では、パニックになってしまうかもしれません。しかし、そんな時こそ冷静に、そして安全を最優先に考えた行動が必要です。まず、もう一度だけ、基本的な対処法を試してみましょう。鍵穴にゴミが詰まっている可能性を考えてエアダスターで吹いてみる(持っていれば)、鍵穴専用潤滑剤を少量スプレーしてみる、鍵を少し左右に揺らしながら回してみる、などです。それでもダメな場合は、無理にこじ開けようとするのは絶対にやめましょう。鍵や鍵穴を破壊してしまい、事態をさらに悪化させるだけです。次に考えるべきは、助けを求めることです。同居している家族や、近くに住んでいる親戚・友人に連絡を取り、スペアキーを持ってきてもらうのが最も手っ取り早い解決策です。もし、誰も頼れる人がいない、あるいはスペアキーもないという場合は、専門の「鍵開け業者」に連絡するという選択肢があります。インターネットで検索すれば、24時間対応してくれる業者も見つかるでしょう。ただし、業者を選ぶ際には注意が必要です。残念ながら、中には法外な料金を請求したり、必要のない鍵交換を強引に勧めたりする悪質な業者も存在します。電話で依頼する際には、必ず事前に料金体系(基本料金、出張費、作業費など)を確認し、おおよその見積もりを出してもらいましょう。また、身分証明書の提示を求められるのが一般的ですので、準備しておきましょう。鍵開け業者に依頼する以外にも、もし賃貸物件にお住まいであれば、大家さんや管理会社に連絡してみるのも一つの手です。深夜などで連絡がつかない場合もあるかもしれませんが、状況によっては対応してくれる可能性があります。また、ご自身が加入している火災保険や自動車保険などに、鍵のトラブルに関するロードサービスや住宅サービスが付帯している場合もあります。保険証券などを確認し、利用できるサービスがないか調べてみるのも良いでしょう。最終手段として、どうしても家に入れず、他に頼る術もない場合は、一時的にホテルなどに避難することも考えなければなりません。特に、小さなお子さんや高齢者の方が一緒の場合は、安全と健康を最優先に考えましょう。鍵が開かないというトラブルは、誰にでも起こり得るものです。