私は都心で一人暮らしをしているのですが、最近、近所で空き巣の被害があったと聞き、急に自宅のセキュリティが心配になりました。私の部屋のドアは、ごく普通のシリンダー錠が一つ付いているだけ。夜、寝るときや、日中ひとりで部屋にいるとき、ふとした物音にも敏感になってしまい、落ち着かない日々が続いていました。「外側から絶対に開けられないようにしたい」その思いが日に日に強くなり、インターネットで色々と調べてみることに。そこで見つけたのが、室内側に取り付けるタイプの補助錠でした。大掛かりな工事はできないし、費用もあまりかけたくなかったので、自分で簡単に取り付けられそうな、ネジ止め式のシンプルな閂(かんぬき)タイプを選びました。週末、ホームセンターで実物を見て、これなら自分でもできそうだと確信。必要な工具もドライバーくらいだったので、早速購入して帰宅しました。説明書を見ながら、ドアのどの位置に取り付けるのが効果的か、慎重に検討。位置を決めたら、付属のネジで固定していきます。最初は少し手間取りましたが、30分ほどで無事に取り付けが完了しました。その夜、寝る前にいつもの鍵に加えて、新しく取り付けた補助錠の閂を「ガチャン」と掛けました。その重みのある音を聞いた瞬間、今まで感じていた漠然とした不安が、すーっと和らいでいくのを感じました。物理的にロックが一つ増えたという事実が、これほどまでに安心感を与えてくれるとは思いませんでした。もちろん、これで100%安全というわけではないでしょうが、侵入を試みる者にとっては、手間と時間がかかるため、抑止力にはなるはずです。なにより、自分の手で対策を講じたことで得られた精神的な安寧は、私にとって非常に大きなものでした。あの夜から、以前よりもずっと落ち着いて眠れるようになりました。
ドアの外からの侵入を防ぎたくて補助錠を付けた夜