映画やドラマで針金一本でどんな鍵でも開けてしまったり粘土で型を取って合鍵を作ったりするシーンを見ることがありますが現実世界において素人がマスターキーを自作することは可能なのかという疑問に対しては結論から言えば極めて困難であり犯罪行為に直結するため絶対に考えるべきではありません。マスターキーの形状は複雑な計算式によって導き出されたものであり単に鍵山を削れば良いというものではなく0.01ミリ単位の精度が求められる精密加工の世界であるため専門的な知識と高度な工作機械がなければ物理的に作成することは不可能です。またメーカー側もマスターキーのデータは最高機密として厳重に管理しており正規のルート以外での発注は一切受け付けない体制をとっているため情報そのものを入手することができません。ネット上にはバンピングやピッキングといった不正解錠の手口に関する情報が溢れていますがこれらはマスターキーを作る技術とは全く別物であり試そうとすること自体が住居侵入罪や特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律違反となる重大な犯罪です。現代の鍵は耐ピッキング性能や耐破壊性能が飛躍的に向上しており素人の生半可な知識で挑んでも開かないばかりか鍵穴を壊してしまい高額な弁償金を支払う羽目になるのが関の山です。鍵の世界は奥が深く魅力的ですがそれはあくまでセキュリティを守る側の技術としての話でありそれを破ろうとする行為は社会的な信用と自分の人生を棒に振るリスクしかないことを肝に銘じ鍵とは安全と信頼の象徴であることを再認識するべきでしょう。