スペアキーを作成する際の値段は、様々な要因によって変動します。同じ種類の鍵であっても、依頼する業者や状況によって料金が異なることもあります。ここでは、スペアキーの値段を左右する主な要因について解説します。最も大きな要因は、やはり「鍵の種類」です。前述の通り、ギザギザした一般的な鍵と、複雑な構造を持つディンプルキーやイモビライザー付きの自動車の鍵とでは、複製に必要な技術や設備、そしてブランクキー(加工前の鍵)のコストが大きく異なります。そのため、防犯性が高く、複製が難しい鍵ほど、スペアキー作成の値段は高くなる傾向にあります。次に、「作成する場所」も値段に影響します。ホームセンターの合鍵コーナー、街の鍵専門店、自動車ディーラーなど、依頼する場所によって料金設定が異なります。一般的に、ホームセンターは手軽で安価な場合が多いですが、対応できる鍵の種類が限られています。鍵専門店は、幅広い種類の鍵に対応でき、専門的な技術を持っていますが、料金はホームセンターよりも高くなることがあります。自動車ディーラーは、純正キーの作成やイモビライザーの登録など、確実な作業が期待できますが、費用は最も高額になる傾向があります。また、「純正キーか合鍵か」という点も関係してくる場合があります。一部の特殊な鍵を除き、純正キーからスペアキーを作成する場合と、既に作られた合鍵からさらにスペアキーを作成する場合で、料金が変わることはあまりありません。しかし、合鍵からの複製は精度が落ちる可能性があるため、業者によっては作業を断られたり、リスクを説明されたりすることがあります。もし、メーカーから直接純正のスペアキーを取り寄せる場合は、一般的な合鍵作成よりも高額になりますが、最も確実で高品質なスペアキーを手に入れることができます。「出張サービスの利用の有無」も値段を左右します。鍵を紛失して家に入れない、車を動かせないといった緊急時に、鍵屋さんに来てもらってその場でスペアキーを作成してもらう場合は、通常の店舗での作成料金に加えて、出張費や時間外料金などが加算されるため、総額は高くなります。その他、特殊な加工が必要な場合や、急ぎでの作成を依頼する場合なども、追加料金が発生することがあります。